センター概要
ご挨拶
基礎工学研究科は、半世紀以上にわたり、科学と技術の融合による根本的な科学技術の開発を理念に掲げ、物理、化学、生物、数学を基盤とした基礎工学から情報工学や生体工学、物質科学、ロボティクス、数理科学等の分野において、様々な先進的な学際融合分野を開拓し、教育研究を行ってきました。この度、その基礎工学研究科に附属産学連携センターを発足させ、これまでに育んできた融合研究のノウハウや成果を産業界に還元し、産学連携を更に推進することになりました。融合研究により蓄積されてきた高度な「知」と、企業の有する物づくりの「術」を有機的に結合させることにより、これまでにない産学連携を展開してきたいと考えております。
近年、産業界では、特定の工学分野の知識や技術だけでは、多様化する時代の要請に応じる技術革新が困難になってきています。産学連携センターでは、各専門分野の研究室が個別に対応してきたこれまでの産学連携とは異なり、企業のニーズに応える融合研究および人材育成を組織的に推進するための連携体制を整備していきたいと考えております。そのためにセンターには、産学交流推進部門、産学連携研究部門、産学連携教育部門を設置し、基礎工学研究科の特色を生かした活動を行っていきます。特に、産学連携研究部門では、共同研究講座・寄附講座を設置し、大学と企業との実質的かつ対等な連携を目指します。早速、センター発足と同時に3つの共同研究講座が立ち上がり活動を開始しております。いずれの共同研究講座も基礎工学研究科における研究シーズを基盤に、企業のニーズに応える新たな融合研究を推進し、研究成果の迅速な社会実装を目指しています。大阪大学の豊中地区での共同研究講座の設置は今回が初めてであり、研究成果が産業界の発展に貢献することを大いに期待しています。
こうした活動を推進していくためには産業界を支える企業の皆様のご理解とご協力が必要不可欠です。皆様からのご意見を頂戴しながら、産業界および大学の双方に実りのある産学連携を進めていきたいと思っておりますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
産学連携センター長 和田 成生
基礎工学部・研究科の理念

産学連携センターの目的
産学連携を通じて、基礎工が育んできた融合研究の成果を社会に還元し、人類の真の文化の創造を目指します。
基礎工の産学連携のあゆみ
基礎工学研究科では、教員の研究成果・知識を活用して、産業の活性化と、それによる社会貢献を図るため、2003年4月に産学連携室を設けて、産学連携を推進してきました。
産業界で活躍された技術専門家をコーディネーターとして、
(1)教員の研究成果の特許化支援
(2)研究成果・知識の移転による実用化の支援
(3)研究・技術相談の実施
(4)産学交流会を中心とした人的交流の促進
(5)共同研究・産学協同プロジェクトの推進
など、多方面にわたる産学連携活動を積極的に行ってきました。
基礎工学研究科の「知」をさらに社会に役立てるべく、2017年4月よりこの組織を産学連携センターに発展させることにしました。
本センターは、産学交流推進部門、産学連携研究部門、産学連携教育部門より構成されます。
産学連携センターの構成と役割
産学交流推進部門
- 共同研究のコーディネート
- 技術相談・特許相談
- 産学交流会の開催
- 競争的資金獲得支援
産学連携研究部門
- 共同研究講座・寄附講座の運用
- 先端開発研究の推進
- 新しい融合分野の創成
- 研究成果の社会還元
産学連携教育部門
- 大学における実践的教育への活用
- 社会人教育の支援
- 融合研究を生み出すスタディーグループの開催
活動報告
■産学交流会参加者アンケート結果 第35回 第34回 第33回